中央放射線室のご紹介
九州鉄道記念病院は(公社)日本診療放射線技師会の「医療被ばく低減施設」認定をうけています。
これはX線撮影やマンモグラフィ、X線CT等の放射線検査が、ICRP(国際放射線防護委員会)の勧告に基づき、行為の正当化・防護の最適化において適正な体制で能動的に実行されている施設として認められたものです。我々中央放射線室スタッフは、患者さんのために最小限かつ適正なX線量で最良の診療画像が提供できるように研鑽を重ねています。
スタッフ
診療放射線技師 | 7名 |
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放射線管理士 | 3名 |
放射線機器管理士 | 3名 |
医用画像情報管理士 | 2名 |
検診マンモグラフィ撮影認定技師 | 4名 |
X線CT認定技師 | 3名 |
第一種放射線取扱主任者 | 1名 |
開業医の先生方へ
中央放射線室で行う各種検査のご依頼について
「検査予約について」をご覧ください。X線CT検査
64列マルチスライスCTにより、低被ばくかつ短時間で検査を終わらせることができます。
本装置では60cmの範囲検査を約5秒の息止めで終えることができます。0.625mmという高精細なCT画像データにより早期の肝癌の検索をはじめ、消化管疾患や肺疾患、心臓の冠動脈疾患の診断に威力を発揮しています。また全大腸3DCT検査(CTコロノグラフィ)にも対応しております。
(CTコロノグラフィについては消化器内科にご相談ください)


肝細胞がん 3D CTアンギオグラフィ

MR検査
MRとは…
MRとは「Magnetic Resonance imaging:磁気共鳴画像検査」の意味で非常に強い磁石と電波を利用して人体の断面を様々な画像コントラストで撮像する検査です。当院では1.5テスラのMR装置を使用して診療に有用な情報を提供しています。検査を受けられる際には下記注意事項の確認をお願いします。

MR装置 SIGNA HDxt
検査の流れ
- MR検査は予約制です。検査前準備のため予約時間の15分前にお越しいただいております。
- 検査中は体を動かさないようにご協力ください。
検査部位によっては呼吸の合図により息止めをしていただくこともあります。 - 検査中ご気分が悪くなった場合は、あらかじめお渡しするブザーでお知らせしていただきます。
- 検査時間は検査部位や内容により異なりますが、おおむね30分程度です。
MR検査前の準備について
MR検査室内に持ち込めないものは検査前に担当技師がチェックし、取り外したうえで検査着に着替えていただきます。
- ※カラーコンタクトレンズは装着して検査できません。
- ※マスカラ等、化粧成分により熱感を感じることがあります。
- ※刺青は、色成分により熱感を感じることがあります。
検査室に持ち込めないもの
- 金属類:時計、メガネ、ライター、鍵、アクセサリー、ヘアピンなど
- 磁気カード:キャッシュカード、テレホンカード、定期券、駐車券、診察券など
- その他:携帯電話、補聴器、入れ歯、カイロ、湿布など
MR検査を受けることができない方
以下の方はMR検査を受けられませんので事前に担当者にお知らせください。
- 心臓ペースメーカーを装着されている方
- 心臓、脳動脈ステント植え込み後8週未満の方
- 1990年以前にくも膜下出血等で脳動脈瘤クリップによる手術を受けられた方
(手術を施行した施設に問い合わせが必要です) - 妊婦または妊娠している可能性のある方
- 閉所恐怖症のある方
当院で行った検査画像例




血管造影検査
カテーテルと呼ばれる細い管を目的臓器近くの血管まで挿入し、血管や腫瘍に血液が流れている様子を撮影します。
当院では肝疾患(肝細胞がん、肝硬変)に対しては径動脈的化学塞栓療法(transcatheter arterial chemoembolization:TACE)を行っています。

GE社製 Innova IGS540


血管造影

X線撮影
X線について
X線は電磁波の一種で波長が短く目に見えませんが、物質を透過する特徴を持っています。1895年、レントゲン博士(Wilhelm Conrad Röntgen)が発見したことからX線写真は俗に「レントゲン写真」と呼ばれています。
X線写真について
X線は厚い物や密度が高い物、原子番号の大きなものほど透過しにくい性質を持っています。この性質を利用して、X線が透過しやすいところを「黒く」、透過しにくいところを 「白く」表現したものがX線写真です。
X線写真は放射線診断において最も簡便、迅速に行える画像検査として目的に応じた様々な検査が行われています。
撮影時の注意点
撮影部位によっては検査着への更衣やヘアピンやネックレスなどをはずしていただく場合があります。 これらが写真に写ると診断の妨げになるため是非ご協力ください。
撮影画像例



X線透視検査
X線透視検査とは…
X線透視検査は患者さんの身体にX線を照射して、その画像をリアルタイムでモニタに映して観察する検査です。当院では最新のフラットパネル検出器搭載装置を使用して、画質向上と被ばくの適正化に務めています。

ZEXIRA KXO-80Z
造影剤について…
検査によって「造影剤」を使用することがあります。造影剤はX線透過の違いを利用した薬で、付着したところを透過しにくくします。そのため普通のX線写真では観察することができない胃や(fig 1)・大腸(fig 2)の内面を観察できるようになります。
検査画像例


マンモグラフィ・乳房X線撮影
マンモグラフィとは
乳がんの早期発見、早期治療開始のために乳房撮影専用の装置を使用して行なう検査です。
九州鉄道記念病院では、マンモグラフィ検診精度管理中央機構のガイドラインをクリアした撮影装置を使用して検査を行っております。また、読影はマンモグラフィ読影認定医が、撮影はマンモグラフィ撮影認定診療放射線技師が行っております。
(マンモグラフィ検診精度管理中央機構 : http://www.qabcs.or.jp/)

メディカル社製
Amulet Innovality
検査上の注意
上半身は専用の検査ガウンに更衣していただきます。長髪の方は後ろでとめていただき眼鏡やネックレスは外していただきます。
撮影方法について
マンモグラフィでは乳腺が良く見えるように乳房を圧迫版と呼ばれる板で挟み、薄く広げて撮影を行います。基本的に上下方向と、斜め横方向からの2方向で撮影します。いずれの方向の撮影でも出来るだけ乳房を伸ばして圧迫し、乳房全体が写真に写りこむようにします。
マンモグラフィ検査での放射線被ばくについて
一回の撮影で乳腺が受ける放射線量は東京からニューヨークへ行く時に機内で受ける自然放射線(宇宙線)量のおよそ半分と言われております。マンモグラフィで用いる放射線量では放射線障害はありません。

検診マンモグラフィ MLO
骨塩定量検査
当院ではDXA法(Dual-energy X-ray Absorptiometry:デキサ法)と呼ばれる2種類のX線を骨に照射し、骨と他の組織との吸収率の差で骨密度を計算する方法を採用しています。代謝が盛んな腰椎および大腿骨頸部の2箇所で骨量の変化を測定します。


検査結果 腰椎部+大腿骨頸部