看護部長あいさつ
2020年4月より新たに「九州鉄道記念病院」として再スタートをしました。これまで企業病院として、歩んで参りましたが民間病院として、今まで以上に地域の皆様に愛される病院・看護部づくりに取り組んでいます。
【看護部の理念と教育】
看護部は、地域の皆様と真摯に寄り添い、安全・安心な看護を提供するため、看護部理念に基づいた教育を行っています。
自ら考え、主体的に行動できる人材づくりをコンセプトに、看護キャリア開発ラダーを運用して、それぞれの看護実践能力に合わせた研修や指導を行っています。またジェネラリスト・スペシャリスト・マネージャーの育成にも力を入れており、資格取得に必要な研修や費用などの支援を行い、これまでに認定看護師を含む、多くの資格取得者を輩出してきました。今では、水準の高い看護を実践する事は勿論、患者さんやご家族、そしてメディカルスタッフへの指導・相談と幅広く活躍しています。
【チーム医療と医療連携】
委員会やカンファレンスに参加し、複数のメディカルスタッフと協働しながら、患者さんを中心としたチーム医療を行っています。また、医療連携では、地域との連携を強化し、安心して入退院ができる体制づくりにも取り組んでいます。特に、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟では、退院に向けて患者さんひとり一人にあった支援を行っています。
当院は、海と山に囲まれた風光明媚な門司の大里地区にあり、ここでは、登録有形文化財である煉瓦建築物も残っています。また、門司港レトロ地区では大正ロマン漂う街となっており歴史的建造物や観光施設は、全国的に注目を集めています。
そんな、多くの自然と歴史に恵まれた当院は、開院105周年を迎えました。これからも地域密着型のケアミックス病院として、急性期から回復期まで、地域の皆様に安心してご利用して頂けるよう努めて参ります。
看護部長 中尾 英子
看護部理念
「患者さんに寄り添い、信頼される質の高い看護を提供します。」
基本方針
- 安全・安心な看護を提供します。
- 地域との連携を図り、チーム医療の充実に努めます。
- 組織の一員として病院経営に貢献します。
- 働きやすい環境を整え、次世代を担う人材育成に努めます。
看護部教育理念
「豊かな感性と倫理観を備え、自律した人材を育成します」
- 看護部教育目的
- 看護倫理に基づいた行動がとれる
- 科学的根拠に基づいた質の高い看護実践能力を身につける
- 医療チームの一員として最適な支援ができる
- 組織の一員として病院経営及び地域の発展に貢献できる
- 専門職として主体性・自立性を持ち、自らキャリア形成ができる
- 看護部教育目標
- OJT・集合教育・自己学習を組み合わせたスパイラル教育を行う
- 医療チームの一員としての自覚を持ち、相手を思いやる豊かな感性を育む教育を行う
- 看護を通じて、病院経営の参画及び地域活動に貢献できる
- ジェネラリスト・スペシャリスト・マネージャーの育成を行う
教育体制
キャリア開発ラダーを運用し、能力段階を確認しながら人材育成を行っています。
また、当院で必要とする分野の資格取得支援も行っており、e-ラーニングシステムを使ってパソコンやスマートフォンなど、いつでも手軽に学ぶことのできる教育環境も整備しています。
看護体制と看護方式
看護体制
一般病棟 | 10:1 | チームナーシング制 |
地域包括ケア病棟 | 13:1 | |
回復期リハビリテーション病棟 | 15:1 | チームナーシング制 |
勤務体制
病棟(2交代制)
- 西3階・西4階・東3階・東4階・東5階
- 日勤:8:30~17:05、夜勤:16:30~翌日8:45
- 外来・手術室
- 日勤 8:30~17:25※当直あり
委員会紹介
看護部では下記の委員会への積極的な参加を通じて、よりよい病院づくりを目指しています。
(各委員会をクリックすると、詳しい活動内容がご覧いただけます。)
看護部紹介
外来
外来は内科、肝臓内科、リウマチ科、血液内科、循環器内科、呼吸器内科、神経内科、外科、乳腺外科、消化器内科、整形外科、眼科、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科、放射線科の16科があります。平成24年度には皮膚・排泄ケア認定看護を外科外来に配置し、ストーマ外来も開設しています。
総合受付には案内係の看護師を配置し、受診行動をサポートしつつきめ細やかな接遇を心がけています。
外来は、緊急な検査や処置に対応できるように、高い観察力や判断力、技術が求められます。様々な治療をうける患者さんの不安が少しでも軽減できるように、限られた時間の中で、安全、安心な看護が提供できるように努めています。
手術・中央材料室
手術室は西館5階に位置しています。手術室は3室で外科、整形外科、眼科の手術が行われています。
麻酔科医と看護師で構成された手術室スタッフで、常に安全な手術環境の提供に努めています。また、手術室看護師は手術前日に病室を訪問し不安や疑問などを傾聴し、患者参画型の安全で質の高い看護を提供できるよう努力しています。
中央材料室はCDCガイドラインで定められた基準に沿って院内で使用する器械類の総合的な管理を行ことで、感染対策の役割も担っています。
また、消耗材料などは院外委託型SPDを導入しており、安定した材料の供給、不要在庫とコストの削減が可能で経営的視点からも業務を行っています。
西館3階病棟
西3階病棟は、ベッド数59床の地域包括ケア病棟です。当院の中で一番個室が多い病棟で、感染症を含む内科・リウマチ内科・肝臓内科・血液内科の疾患を主に受け入れています。治療が安定し、社会復帰に向けて心身が回復するよう、医師や看護師・専従のリハビリテーションスタッフ・相談員(MSW)等と協働し、治療・支援を行っています。感染対策を徹底し、思いやりを大切に安全な看護の提供に努めています。
西館4階病棟
西4階病棟は、ベッド数54床の急性期疾患の治療・回復を目的とした病棟です。
検査・内視鏡治療・手術が必要な場合や、感染症などの集中的な治療が必要な時期から安定するまでの方を受け入れ、早期から理学療法士・作業療法士・言語療法士が日常生活動作の向上を目的としたリハビリテーションを行い、患者さんの早期退院・在宅復帰を支援します。
東館3階病棟
東3階病棟は、ベッド数33床の回復期リハビリテーション病棟です。
入院できる対象疾患とその病名により入院期間が決められています。
医師・看護師・リハビリテーションスタッフ・相談員(MSW)等が連携し患者さんの目指すゴール又退院に向けての支援を行い、スタッフ全員で患者さんの安全・安心・安楽な生活の場が提供できるよう努めています。
東館4階病棟
東4階病棟は、ベッド数45床の地域包括ケア病棟です。
急性期治療を終了し、すぐに在宅や施設へ移行するには不安のある患者さんや、在宅復帰に向けてのリハビリを中心に行うことを目的にした病棟です。
医師・看護師・専従のリハビリテーションスタッフ・相談員(MSW)等が協力して在宅復帰に向けたカンファレンスを日々実施し、患者さんの状態の把握、情報の共有を図ることで、個別性を重視した日常生活援助の支援を行っています。
東館5階病棟
東5階病棟は、ベッド数45床の整形外科の病棟です。
骨折や変形性関節、特に、腱板断裂など肩疾患の手術を主に行っています。当病院の最上階に位置し、見晴らしが良く、関門海峡も一望できる明るい病棟です。
手術や急性期の治療を中心に行う病棟で、安全・安心な看護を提供するために、医師・看護師だけでなく、リハビリテーション室や医療連携室とも連携をとり、早期離床、早期リハビリ、早期在宅復帰を目指し、チーム一丸となって目標達成に向けて取り組んでいます。